兄2人は、金貨100枚を早く持ち帰ろうと

帰国を急ぎました。

日が沈んでも山道を登り続け、頂上に差し掛かる頃に

天候が急変し冷たい雨が降り始めました。

風も強くびしょ濡れになった2人は暗闇で道に迷い、凍死してしまいました。

一方早めに宿に入っていた弟は無事でした。

日がのぼって兄達と同じ道を歩き出した弟は、2人の兄の死体を発見し、大きく悲しみ手厚く兄達を葬りました。

そして兄達の金貨200枚を持って帰ることにしました。

途中で川の水が増水したため、ソロモン王からの知恵に従い、水が引くのを待ちました。

その間、ロバに荷物を積んで何人もの商人が無理やりに渡ろうとしたために、水に流されてしまいました。

三日間、水が引くのを待ち、弟は向こうの川岸にロバの死体が流れていて、その背中に大量の金貨が入った袋がくくりつけられているのを発見し、いずれも持って帰ることにしました。

大量の金貨を持って家族にすべてのことを話しました。しかし兄の妻2人は弟の話を一切信用せず、弟が2人の金貨を自分のものにしようとしたと疑いました。

兄の妻2人は、弟を罪人としてソロモン王に告発しましたが、ソロモンは兄の妻2人にいました。

私が与えた知恵に従った弟の話に嘘はない。