医療現場で使われる心理テクニックアサーション
ピグマリオン効果のため、部下は基本的に褒めた方が良いと説明しました。ただし、言いたいことを我慢して闇雲に褒めるのは良作ではありません。
そこで現在、多くのサービス業、医療現場などで使われている、アサーション、と呼ばれる手法が役に立ちます。
これは自分も相手も大事にしたコミニケーションの考え方。つまり相手の行動を理解し尊重しつつも、自分の言いたいことをしっかりと伝えると言うもの。
一般的に叱ったり、ひたすら褒めるような事はしません。
心理学的にも非常に優れたコミニケーションスキルであり、一般企業が学ぶところも多いです。
例えば部下がケアレスミスを月に4回もしたとします。
ここで普通の上司は、何をやっている。もう4回目だぞ!しっかりやれ!と起こります。
ところがアサーションの考え方は、受かりそうなった原因を提示し(行動)、その結果を振り返り(営業)、それによって自分が感じていることを伝える(感情)。
すると会話は「提出前に見直せば(行動)、どれもを下げるミスだから(影響)、私は残念に思うよ(感情)」といった感じになる。
つまり感情ぶつけるのではなくて、原因と結果を提示し、帰ってほしいことを伝えることで、部下は明確にどうすればいいか理解をして、実践をする。この仕組みが重要なのである。「遅刻をするな」ではなく、遅刻をするとどんな影響が出て、自分がどういう感情になるか伝えるのである。お互いに意見を言うので、賛同できないこともあるが、攻撃的でも岸町的に相手を合わせるのでもない。お互いが歩み寄って最適な結論を導くのである。
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