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敗北こそ男の勲章

はるか何十年も前。

 

中学高校のガキの頃はバスケットボールに明け暮れてあんな風になれたらいいなと思って一生懸命やるんだけど。

 

僕は2年生になっても試合には出れないし。だけど、その中で僕自身が巡り会ったものがこのギター。

 

こいつと出会った瞬間に「勝ち上がれるぞ」みたいなさぁ。

 

少年時代にたった4つのコード、C、Am、F、Cを覚える。

 

Fには3ヶ月かかりましたけど、3ヶ月我慢すれば天下取れるぞと。

 

そういうふうに子供の時に思ったわけさ。

 

その時にギターがなかったらもう終わってたんじゃないかって位に荒くれてましたから。

 

少年時代は。

 

ギターしかなかったんですから。

 

親父が何を思ったか宮ヶ浜にバイクを止めてタバコを黙ってくぐらせる。

 

何も言わないんですね。あの日に父ちゃんと母ちゃんがめちゃくちゃ喧嘩してそれでも銭湯に親父と一緒に行くと、親父の3倍位の体のもんもんの入った怖いやくざ屋さんが入っている風呂で親父が背中をパーンと叩いて、

 

おーい元気かぁ!ていうと、おお、ぶっちゃん!って。

 

親父かっけんだなぁと思ったけども何か寂しそうにタバコをくぐらせている

 

これが、敗北感じゃないのかなあ…

だんだん歳を重ねるごとに親父の背中を思い出してくると親父、勝てねえんだなぁ。

 

あの時はこういう思いだったんだなぁ、でも、負けても負けてもゆずれないものが親父にはあったはずだ。

 

僕の敗北感と言うのは紛れもなく親父の背中であった。

 

それがその人たちの心の中で負けを見つめて、負けた人間は1人じゃないからお前は負けたんだな?お前は負けたんだな?お前は負けたんだろう?負けた人間みんなで拳をあげよう!負けた!!! 10人100人がみんなで拳をあげたらねこれは力になるんですよ。

そして、苦しみや悲しみを共有した人間ほど勝ち上がって行こうとするベクトルがある

そのことを僕は今の時代を生きている人たちに感じて欲しい。

俺の歌は神田と言うとてつもなくわがままで傲慢であるべきだ

と言うふうに僕は思うね。それが文化だし、個性だし。

僕はこうやって叫びたい。私は泣きたい。叫びたい。と言う若い連中がたくさんいる。

それは君にとっては、叫び続けなきゃだめだと思うしね。

 

苦しい事長人に語るな。ドブに捨ててしまったら一生黙り決めろ。

 

長渕剛

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