レッカー
「脱輪」
・側溝にタイヤが落ちてしまった
- ・縁石や雪の塊などに車が乗り上げた
- ・雪道や砂地でタイヤがスリップして動けない
言い換えると、「タイヤが道路以外の場所に落ちるか、乗り上げて動けなくなった状態」です。
自力で脱出できる場合もありますが、レッカー移動をしなければならないこともあります。
脱輪・落輪したら取るべき行動は?
脱輪(落輪)してしまったら、次の手順で対処してみましょう。
①車から降りて、後続車にトラブルの発生を伝える
脱輪したときに最も恐ろしいのは、後続車による追突事故などの二次災害です。それを避けるため、まずは自車の50m程度後方に三角表示板を置いて後続車にトラブルの発生を知らせなければいけません。障害物などがあって周囲の見通しが悪い場合は発炎筒も使ってください。
②車の状態を確認する
脱輪・落輪の状態を確認し、先ほど紹介した3つの状態(「溝への落下」、「縁石などへの乗り上げ」、「タイヤのスリップ」)のうち、どれに該当するかを確かめます。また、問題のあるタイヤの場所と数(例えば左側の前輪、後輪など)もチェックしてください。
③故障など、その他のトラブルがないかを確認する
脱輪・落輪の際に車の部品が傷つき、故障してしまうことも少なくありません。車が故障している場合、復旧してもそのまま継続して運転するのは危険が伴います。
煙が出る、破損している部品があるなど異常が認められる場合は自分で対処せず、そのままの状態でハートライン株式会社に連絡したほうがいいでしょう。(090-3982-2957)
④脱出する
周囲の安全を確保し、車の状態を確認したら、あとは脱出させるだけです。具体的な脱出方法は次の章でまとめてご紹介します。
脱輪・落輪した状態からの脱出方法
脱輪・落輪した場合、ハートラインのロードサービスにて安全・適切に処理してくれます。
ジャッキやクレーンで車を引き上げてくれるため、基本的にどんなパターンの脱輪・落輪からも脱出可能です。また、故障している場合はレッカー移動もしてくれます。
自動車保険のサービスを利用する場合は、自分が契約している保険のロードサービス内容に脱輪・落輪への対処が含まれているか確認しましょう。
自分で解決する
タイヤが溝に落下してしまった場合
「左右どちらかの前輪だけが脱輪した」というような場合、ハンドルを脱出方向へいっぱいに切り、バックでアクセルを強く踏むことで復旧できる場合があります。ただし、運転技術が未熟だと危険なうえに、強引な脱出がかえって破損や故障を招くこともあるので注意しましょう。繰り返しますが、自力での脱出を図るのは運転技術に自信があり脱輪の状態が軽度の場合に限定してください。
これとは別に、ジャッキと、車が乗っても大丈夫な板があれば、「脱輪した側からジャッキで車を持ち上げ復旧する」という方法も可能です。ただし、脱輪・落輪したときは、通常ジャッキをかませるポイントにジャッキをセットできないことも少なくありません。さらに、急発進すると板が飛んでいくこともあり、大変危険です。従って、車の運転やジャッキ操作に慣れていない場合は絶対にやめて、ロードサービスを呼ぶようにしてください。
タイヤが縁石などに乗り上げる状態になってしまった場合
縁石に乗り上げた場合、タイヤや車の底面にある部品などが破損しているケースが多いです。脱出を試みる前に、まず目視で異常がないかを必ず確認してください。もし異常が見つかったら、自力での対処は諦めプロを呼んだほうがいいでしょう。
タイヤが縁石の真上に乗っている状態であれば、そのままバックで脱出できる場合があります。後方の安全確認と、脱出時に車体前方が縁石にぶつからないよう注意するのを忘れないようにしてください。
ジャッキがある場合、乗り上げたタイヤをジャッキで浮かせ、スペアタイヤかブロックなどをかませてから脱出する、という方法を取ることも可能です。ですが、脱出の際に車体下部が縁石にぶつかってしまいそうなときは故障に繋がるためやめておいた方がいいでしょう。
タイヤがスリップして動けないとき
まず、スリップしているタイヤの前後にある雪や泥などを可能な限り取り除いてください。その後、ゆっくりと車をバックさせます。車が動いたら、今度はゆっくり前進させてください。
このゆっくりした後退・前進を交互に繰り返していけば、ブランコに乗るときと同じ要領で徐々に「振れ幅」を大きくしていくことができるはずです。
振れ幅がはまってしまったくぼみなどの大きさより大きくなったタイミングで自然に脱出できます。
さらに、板などをスリップしているタイヤの底に当てるとタイヤの摩擦力が増し、脱出できる場合もあります。
脱輪・落輪に関する注意点
脱輪・落輪による被害を最小限に抑えるためにも、以下の注意点を忘れないようにしてください。
普段から脱輪・落輪へ備えておく
ジャッキ・スペアタイヤ・牽引ロープ・三角表示板・発炎筒など、いざというときの備えは必ず車に用意しておきましょう。自動車保険のサービス内容の確認と連絡先の控えもとっておけば万全です。
脱出した後は、速やかに車を点検してもらったほうがいい
特に「縁石乗り上げ」の場合、車が破損している可能性は高くなります。「溝への落下」、「タイヤのスリップ」の場合、他の部品は無事でもタイヤが破損している可能性があります。脱出した後も自己判断せずプロにチェックしてもらったほうがいいでしょう。
基本的にプロに任せたほうが安全だと理解しておく
前述のように、脱輪・落輪は車が破損・故障を伴う場合が多く、素人が自力で対処するとかえって被害が拡大する危険があります。「被害が明らかに軽度である」、「自分の運転技術に自信がある」、「周囲の安全を十分に確保できる」、以上の条件が揃わない限りは、プロに任せるようにしましょう。万が一の車の事故・故障・トラブルの為、最低限ロードサービス付きの保険に入っておくのも安心ですね。
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